忘れられたくないなら
その人の目の前で 死ねばいい

それは一生の呪いとなり
その人を苦しめ続けるだろう

文句を言わないと決めたけど
愚痴を零したい時もある

助けてと心で訴えても
口に出せる相手はいない

知らず　涙が
溢れるだけで

それが君を傷付けるなんて
それで君が傷付くなんて

愚かな僕は　想像も出来なくて

君想う
故に我あり

この感情が醜いと分かっても
それでも抑えられなくて

それで
と 彼女は言った

それで彼女は救われるの と

嫌い嫌いと
思った分だけ
好きになっていく

一瞬にして揺らぐ世界

バスから見える景色を見やりながら
10年後の自分に　思いを馳せた
きっと生きているんだろうけれど
何をしているのか　想像もつかなくて
20年後　30年後となると
それはもう　自分ではないような気すらして

10年経って分かったのは
思っていたほど大人じゃない　ということと
そんなに悪いもんじゃない、て
あの時の自分に言えること

ほしのうみ